この記事では、老犬の食事の食べさせ方の工夫を全部で10個解説し、食べないときの栄養補給のための市販品や介助グッズの紹介もしています。
愛犬が年を取ると、ご飯を食べる量が減ったり、食べなくなったりするときが来ます。
- 最近、愛犬がご飯をあまり食べてくれない…
- 老犬のご飯、食べさせ方の工夫をしてもっと食べて欲しい!
- 栄養補給できるよい市販品はないかな?
- 老犬になって食事に介助が必要になってきた。便利なグッズがあればいいんだけど。
愛犬がご飯を食べないと、飼い主さんの心は心配で張り裂けそうになるものだと思います。
我が家の愛犬がご飯を食べなくなってきた時、毎日心配で心配で、どうしようもなかったのを覚えています。
そんな飼い主さんのために、家庭でできる老犬への食事の食べさせ方の工夫を、10個にまとめました。
- フードそのものにできる工夫6つ:フードを柔らかくしたり温める、トッピングする、手作りフード、オヤツをあげる、スープで栄養補給する
- 食事の時の姿勢についての工夫3つ:食器の高さを変える、食器そのものや盛り付けを変える、愛犬の食事の姿勢を保つクッションや車いすを使う
- 気分転換についての工夫1つ:散歩やマッサージで気分転換する
私自身が愛犬の介護の時に試した方法を含め、次の項から詳しくご紹介していきます。
また、ご飯を食べない老犬の栄養補給に人気のある市販品や、老犬の食事の介助に便利なグッズのご紹介もしていきますね。
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老犬の食事の食べさせ方の工夫:全部で10個
老犬が食事を食べてくれないとき、家庭でできる食べさせ方の工夫を10個ご紹介します。
- フードそのものにできる工夫:6つ
- 食事の時の姿勢についての工夫:3つ
- 気分転換についての工夫:1つ
実際に私が愛犬を介護していた時に試した方法についても書いていきますね。

ぴったりする方法があるといいな
フードそのものにできる工夫6つ:香りを立たせる、食べやすくする

私の愛犬は普段ドライフードだったので、老犬になってご飯を食べなくなった時、次の6つの方法で食べさせか方を工夫してみました。
それぞれの方法について、我が家でやってみて、良かった点とイマイチだった点をご紹介します。
- フードを柔らかくする、温める
- ふりかけやペーストのフードをトッピングをする
- 老犬が食べやすいフードを手作りする
- 好きなオヤツをあげる
- 飼い主が食べているもので、愛犬が食べられるものをあげる
- スープにして栄養補給と水分補給をする
フードを柔らかくする、温める
ぬるま湯やお肉のゆで汁をフードに入れて、少し時間を置くといい、と言われてやってみました。
一番手軽でお金のかからない食べさせ方の工夫ですよね。

いい匂いがするわ♪
良かった点:フードが温まり、香りが立つので愛犬の食欲が刺激され、食べる量が増えて食べる勢いが良くなった
イマイチだった点:フードの周りはすぐ柔らかくなるが、ドライフードの粒全体が柔らかくなるにはかなり時間がかかる。
ドライフードをふやかす時間が待てないときは、半生タイプやウェットフードに切り替える方法もあります。
ドライフードからウエットフードに切り替えるときは、いきなり全部切り替えることは避け、少しずつ入れ替えるようにしていきます。
切り替える期間は1週間程度かけて、まずは一口分、翌日は全体の1割程度、愛犬の体調に変化がなければ翌日は2割程度切り替える、というようにしていきます。
フードを切り替えるとお腹を壊す子も多いので、気になることがあれば獣医師とすぐに相談することが大切です!
我が家の愛犬は、脂肪分が多いフードだとすぐお腹を壊す子だったので、フードを切り替える方法はうまくいきませんでした。

半生やウェットタイプの無添加フードについて紹介してるよ!
ふりかけやペーストのフードをトッピングをする
普段のフードを少し減らし、その分嗜好性の高いトッピングをするのも効果がある、と聞いてやってみました。
良かった点:トッピングに惹かれて、ガツガツと食べる姿勢を見せてくれた!

いつものご飯じゃないみたい!
白ごはんにふりかけやご飯のお供があると食が進むのと、同じ理屈なんでしょうね!
温めるのと同様、香りが良いトッピングだと老犬の鼻に香りが届きます。食べさせ方の工夫としても手軽な方法です。
老犬が食べやすいフードを手作りする

愛犬が食べやすいフードを手作りする方法もありますね。
良かった点:固さや水分量、固形物の大きさを自由に加減できた
イマイチだった点:手間がかかること、栄養バランスがとりにくい
我が家では、愛犬がご飯を食べないときに手作りのごはんをトッピングのように使ったり、ゆでたササミやキャベツをおやつにしたりしていました。
愛犬の介護の状態が進み、流動食やスープを少量だけ食べるようになったころは、手作りの野菜スープにゆでたササミを細かく刻んで与えることもしましたよ。
好きなオヤツをあげる
「ご飯は食べないのに、オヤツは食べるのよね」というお悩みを持つ飼い主さんは多いと思いますが、老犬になったらオヤツで栄養補給するのもアリです!
良かった点:老犬になっても「食べたい」気持ちを持ち続けてもらえた
イマイチだった点:栄養バランスがとりにくい

おやつ大好き!!
食べたいと思ってもらえるなら好きなオヤツを食べてもらうことは、決して悪いことではないですよ!
老犬になっても「食べたい」気持ちを持ち続けてもらうことが、一番大事だと思います。
飼い主が食べているもので、愛犬が食べられるものをあげる
老犬になると、味覚が変化することで、ドッグフードより味のついた食べ物を好むようになる子もいます。
犬が食べてはいけないもの以外、なんでも食べられるものを探してあげてみましょう。
我が家ではこんなものも食べさせることがありました。
- 玉ねぎや香辛料が入っていないハンバーグ
- 鳥レバーをゆでたものや焼いたもの(内臓肉の方が香りがよく、好む子が多いそうです)
- お刺身(はじっこにちょびっとお醤油がついていることも、マグロの赤身はよく食べました)
- お豆腐
- ヨーグルト(無糖がベストだが、甘い物が好きな子だったら少しだけ甘くしても)
- 鳥の手羽を焼いて皮をはいだ肉の部分
- 買って来た焼き芋
- 豚しゃぶサラダのお肉
- ケーキのスポンジ部分
どれも「おすそわけ」のように、人間の食卓に出ているものを少し分けてあげる感じです。
少々お醤油や味噌がついても気にせず、犬が食べて大丈夫なものなら何でも食べさせてみるのも、老犬の食べる意欲を保つためには良いと思います。
スープにして栄養補給と水分補給をする
老犬になると、お水を飲んでくれない子もいます。スープを飲ませるようにすると、栄養補給と水分補給の両方ができました。
良かった点:ご飯を食べない老犬が、スープなら飲んでくれた
スープ以外にも甘酒や果汁など、人間が飲めるものを薄めてあげることもよくあり、愛犬も好んで口にしてくれました。
市販のスープは、粉末を水やお湯に溶かすタイプのもの、スープになったレトルトのものがあります。レトルトのものがとても使いやすく、愛犬の介護の時に重宝しました。
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食べるときの姿勢についての工夫3つ:愛犬に楽な姿勢が食べやすい

老犬の食事の食べさせ方の工夫では、愛犬の食べる時の姿勢に気を配ってあげることも大事になってきます。
獣医師にアドバイスを受けたことも含めて、愛犬の食事の姿勢について取れる対策を3つご紹介します。
- 食器の高さを変えてみる
- 食器や盛り付けを変えてみる
- 姿勢を保つクッションや車いすを使う
食器の高さを変えてみる

老犬になると床に置いた食器を食べる姿勢を保つのが難しくなります。
そんな時は、食器の高さを高くしてあげると、老犬にも食べやすくなるんです。

頭を下げないで済むとラクチンなんだよ
専用の食器台が市販されていますし、家にある台や箱に乗せる方法もあります。食器が滑ったり落ちたりしないようにしましょう。
また、取っ手付きの食器があると、愛犬の口元にご飯を持って行くときに持ちやすく、とても便利です。
食器や盛り付けを変えてみる
食器に角度がついているものや、舌ですくいやすい丸い底のものを使うと、老犬でもご飯が食べやすくなることがあります。
ご飯の盛り付け方にも一工夫!山型になるようにすると、食べやすいと感じてくれる子も多いそうですよ!
姿勢を保つクッションや車いすを使う

誤嚥を避けるためにも、老犬のご飯の食べさせ方の中では姿勢は重要なポイントになります。
横になったまま食べさせるのは避け、上体を起こした姿勢を保てるようにしてあげましょう。
クッションや車いす、飼い主さんの抱っこなどやり方はさまざまです。フセだと食べる子もいれば、立たせた状態にできると食べる子もいるそうです。
我が家では私の膝に抱え上げるようにしつつ、クッションで姿勢を支えてあげるようにしていました。

愛犬の介護に必要なグッズを下のリンクにまとめてあるよ!
軽い運動や散歩で気分を変える工夫1つ
短い時間でも外に出て散歩したり、カートに乗せて近所を一周するだけでも良い気分転換になるようです。

気分がスッキリするの。
我が家でも、ご飯を食べないときに少し外に出てあげると、帰宅してから食べてくれることがありました。
外に出る以外にも、マッサージがてら愛犬の体を撫でてあげると、血行や代謝が良くなって、食欲にも良い影響が出ることがあるそうです。
老犬がご飯を食べない理由はさまざま
愛犬がなぜご飯を食べられなくなったのか知ることは、これからの食べさせ方を考えるためにも大事なことです。
- 老犬になったことで自然に起きる体の変化:筋力が低下する、消化能力が落ちる、代謝が落ちる、飲み込みにくくなる、など
- 病気や痛み:内臓の病気、歯周病などお口のトラブル、ケガをしていて体のどこかが痛くても食べられなくなることがあります。
人間と同じで、愛犬も年を取ると味覚が変化したり、代謝が落ちたり、病気になったりします。ガンコさが出てきて食べムラが出ることもあります。
獣医師さんと必ず相談して、なぜ愛犬が食べなくなったのか原因を探ると、愛犬にピッタリの食べさせ方がわかると思います!
老犬が食べないときの栄養補給は?
老犬がご飯を食べないときの栄養補給として、ネット通販で人気のあるものを3つご紹介します。
愛犬の体格や体質に合わせたものを選ぶようにしてください。
また、必ず獣医師さんに相談のうえ、普段のフードとのバランスを考えて愛犬にあげるようにしてくださいね。
ココグルメ 手作りドッグフード

ヒューマングレードの素材を使った、まるで手作りのようなドッグフードとして、楽天でランキングに入る人気のフードです。
老犬でも食べやすい固さで食いつきがよく、メインのフードとしてだけではなく栄養補給用に普段のフードに混ぜて使う飼い主さんも多いんです。
ミキサーで流動食にすればそのままシリンジで介護食としてあげることもでき、安心・安全なドッグフードとして人気です。
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GREEN DOG&CAT yam!yam!yam!シリーズ

保存料・着色料・香料を使用せず、安心・安全なプレミアムフードで知られるシリーズです。
ドライ・半生タイプの総合栄養食だけではなく、栄養補給に最適なジュレタイプのものやふんわりペーストタイプなどがあり、愛犬の様子に合わせて選べます。
我が家がお世話になったドッグトレーナーさんのイチオシで、愛犬の介護の時はジュレタイプのフードが栄養補給におおいに貢献してくれました。
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ごくごく飲んでもらえるスープの栄養補給食品

栄養補給と水分補給、両方が一度にできるスープは、ご飯を食べなくなってしまったときにも飲んでくれる可能性が高いんです!

これおいしくて好きだなぁ
コラーゲン豊富で15℃以下になるとジェル状になるので、フードのトッピングにしやすく、また冷やしてゼリーのように食べさせることもできます。
長時間骨付き肉を煮込んだ栄養たっぷりのスープは、家庭ではなかなか作れないですよね。市販のもので栄養補給を手軽にできるので、我が家でも愛用していました!
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老犬の食事に便利な介助グッズ
老犬の食事に介助が必要になった時、便利だと思った介助グッズをご紹介します。
シリコン製のスプーン

小型犬だった愛犬の介護のとき、柔らかいフードをすくって食べさせるのに重宝したのが、シリコン製のスプーンです。
少々噛んでも壊れることはなく、愛犬の口に当たってもヒヤっとせず、柔らかいので痛がることもありませんでした。

持ち手付きのフードボウル

愛犬が旅立った後に、持ち手付きのフードボウルが市販されていることを知り、買えばよかった!ととっても後悔しました。

知らなかったんだって~

出会った最初からコレ使えばよかったんじゃない?
持ち手を持って愛犬の口元までご飯を持って行ってあげたら、自分で食べる意欲が出ていたかもしれない、と今になって思っています。
スプーンやシリンジで食事の介助をするときや、お水を飲ませたいときにも便利なんじゃないかな、と思います。

シリンジ
栄養補給にも水分補給にも使えるシリンジは、安価なものを毎日使い捨てていくのが一番良い方法でした。

愛犬の口の横、犬歯の奥から口に入れてあげるとスムーズに使えます!

シリンジの使い方は下のリンクに詳しく載ってるわよ。

老犬の食事の食べさせ方についてまとめ
老犬の食事の食べさせ方の工夫で、家庭でできることをまとめました。
- フードを柔らかくする、温める
- ふりかけやペーストのフードをトッピングをする
- 老犬が食べやすいフードを手作りする
- 好きなオヤツをあげる
- 飼い主が食べているもので、愛犬が食べられるものをあげる
- スープにして栄養補給と水分補給をする
- 食器の高さを変えてみる
- 食器や盛り付けを変えてみる
- 姿勢を保つクッションや車いすを使う
- 散歩はマッサージなどで気分転換をしてみる
老犬になってご飯を食べなくなると、飼い主さんの負担は心も体も大きくなります。
愛犬に無理強いすることはせず、介助グッズや市販品も上手に利用して、少しでも負担を軽くし、愛犬とのご飯タイムを楽しくできたらいいな、と思います。
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